iDeCo(イデコ)とは?投資初心者にも分かりやすく解説

こんにちは。FP2級のうちたけ(@uchitake_enjoy)です。

iDeCo(イデコ)ってお得な制度らしいよ。と聞いてiDeCo(イデコ)を始めようと思っている方もいるかもしれません。

うちたけ

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でも具体的にiDeCoって何がお得なんでしょうか?

メリットばかり強調されるけどデメリットってないの?と思われる方もいるでしょう。

また、実際にiDeCo(イデコ)を始めようとおもってもどこから手をつけていいか分からない。という方もいるかもしれません。

この記事ではiDeCo(イデコ)のメリット、デメリット、そしておすすめの金融機関や銘柄選びのポイントまでを各種シミュレーションを通して網羅的にまとめています。

iDeCo(イデコ)とは?

iDeCo(イデコ)とは個人型確定拠出型年金の愛称で、公的年金にプラスして給付を受けられる私的年金制度の1つです。

最近でこそ「イデコ、イデコ」とよく耳にしますが、もともとアメリカで導入されていた「確定拠出型年金401Kプラン」を手本にしていて、日本では2001年から導入されているものです。日本版401Kという名称はご存じの方も多いと思います。

iDeCoのネーミングに込められたメッセージ

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iDeCo(イデコ)は何の略?と思ったら、厚生労働省のサイトに選定理由がのっていました。

■選定理由:
英語表記の individual-type Defined Contribution pension planの単語の一部から構成され、個人型確定拠出年金をうまく表している。

また、「i」には「私」という意味が込められており、自分で運用する年金の特徴を捉えていること。

「イデコ」は親しみやすい響きで、小文字と大文字の交互の組合せが、スタイリッシュでおしゃれな印象を与えること。

とにかく重要なのは「i」=私=自分で というメッセージですね。

iDeCo(イデコ)は自分で決めた額をコツコツと積み立てて運用し、60歳以降に受け取る年金です。

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年金なんですよ

※大事なことなので2度言いました

積み立てる額を自分で決めて、自分で運用方法を選んで運用するというのがポイントです。

なぜ自分で年金を運用するのか?

漠然と年金だけでは将来の生活費が足りなくなるかも・・・と思っている方は多いと思います。

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足りない分を補うために設計された制度がiDeCoです。

人生100年時代と言われる今「老後に必要資金が2,000万足りない!」といろいろなメディアで報道されていますよね。

iDeCo(イデコ)のメリット

iDeCo(イデコ)は公的年金の不足を補うものなので、様々な税制優遇がされています。

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メリットは以下の3点です

iDeCo(イデコ)のメリット3点

①掛金が全額所得控除(節税)
②運用益が非課税
③受け取る時も大きな控除がある

以下簡単にメリットについてご説明します。

メリット(1) 掛金が全額所得控除(節税)

働いている人は、基本的に所得税と住民税を払っていると思います。
(所得税が発生しないような働き方をしている方※パートタイムの方などは除く)

iDeCo(イデコ)に加入すると、掛金と年収に応じて、所得税と住民税が少なくなる、というのが1つめのiDeCo(イデコ)のメリットです。いわゆる節税と言われるものです。これが一番実感しやすいメリットでもあります。

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具体的にシミュレーションしてみましょう。

30歳から60歳までこの掛金2万円/月で積立てた場合のシミュレーションしてみます。

シミュレーションはiDeCo(イデコ)公式サイトでできます。

年収500万円の場合

iDeCo(イデコ)による節税額は所得税と住民税を合わせて年間48,000円です。これが30年間なので、合計144万円の節税額になります。

年収500万、掛金2万円/月の節税シミュレーション
年収500万、掛金2万円/月の節税シミュレーション
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年間で見てもうれしい節税額ですが、長い目でみると、節税のインパクトは大きいですね

年収ごとの節税額は以下の記事で詳しくシミュレーションしています。

メリット(2) 運用益が非課税

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運用益が非課税というのは投資になじみがないと分かりにくいかもしれません。

通常、投資をして利益が出ると(利益を確定すると)利益に対して20.315%の税金が課されます。

例えば10万円投資をして、1万円の利益が出たら(利益を確定したら)、1万円に対して約20%、つまり約2,000円が税金として差し引かれます。手元に残る利益は約8,000円です。

課税イメージ
課税イメージ
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左が通常の投資、右がiDeCoの場合です。iDeCoは運用益に課税されません。

これが「運用益が非課税」のメリットです。

実際に運用益ってどのくらいでるのでしょうか?こちらもシミュレーションしてみたいと思います。

掛金2万円/月で、30年間積み立てた場合を想定します。利回りは、3%の場合を想定します。

単純に投資をせずに月2万円を30年間積み立てていった場合は720万円になります。つまりこれが元本です。

利回り3%の場合

掛金2万円/月、年利3%で運用できた場合のシミュレーション
掛金2万円/月、年利3%で運用できた場合のシミュレーション

元本720万円に対して、運用収益が445.5万円となります。元本と収益の合計は1,165.5万円となります。

通常の投資の場合、445.5万円に対して約20%の税金が課税されますので、約89万円が税金で引かれることになりますが、iDeCo(イデコ)はこの部分が非課税になります。

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これはかなりお得ですよね

メリット(3) 受け取る時も大きな控除がある

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この3つ目のメリットはとても分かりにくいと思います。

「受取時の大きな控除」というのは、iDeCo(イデコ)で運用した資金を一時金として引き出すときに、税金がかからない、もしくは大部分が控除されて、課される税金が少なくすむ、というものです。

iDeCo(イデコ)の運用資産の受け取りは原則60歳になってからです。

なんだ先の話か。と思われるかと思いますが、きちんと考えて受け取り方法を選択しないと、メリット①や②の税金が浮いた分の大半が相殺されてしまうことにもなりかねません。

うちたけ

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iDeCo(イデコ)の出口戦略とよく言われているものですが、知っているのと知らないのとではだいぶ違うと思います。

ただし、かなり長くなるので別の記事にまとめました。詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

iDeCo(イデコ)は誰が加入できる?

iDeCo(イデコ)は基本的に20歳以上60歳未満の全ての人が加入できるようになっています。

年間で拠出(投資)できる金額は職種によって上限が決まっており、以下の図の通りです。

職業によって掛け金上限が変わります
職業によって掛け金上限が変わります

自営業者(第1号被保険者)は上限6.8万円/月
会社員または公務員(第2号被保険者)は1.2万円~2.3万円/月
主婦または主夫(第3号被保険者)は2.3万円/月

となっています。

職業別の掛金と、掛金ごとの資産シミュレーションについては以下に詳しくまとめているのでぜひご覧ください。

iDeCo(イデコ)にデメリットはないのか?

うちたけ

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メリットばかり強調されると、逆に大丈夫なのか?と思ってしまうのが人間の心理ですよね

デメリットが3つある!?

iDeCo(イデコ)はデメリットとして、以下のことが言われています。

iDeCo(イデコ)のデメリット

(1)原則60歳まで資金を引き出せない
(2)運用を自分でしなければならない。元本保証ではない。
(3)手数料がかかる

(1)に関しては公的年金を補完するものとして制度設計されている以上、個人的には仕方がないのかなと思っています。

(2)に関しては投資はそういうものだ、と言われればその通りかなという感じもします。どうしても元本保証ではないと怖いという方の場合には元本確保型の商品も一部ありますので、節税のメリットだけ享受する、という方法もアリかもしれません。

うちたけ

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(3)は確かに少し考えないと損をしますので、シミュレーションしてみましょう。

手数料シミュレーション

iDeCo(イデコ)は口座を開設するとき、そして運用するときにも手数料が掛かってきます。
口座開設の時は最低でも2,829円、そして金融機関によっても異なりますが、運用手数料は1カ月171円+αです。

αの部分が重要で、0円のところから数百円のところまで様々です。

うちたけ

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必ず0円の金融機関を選ぶのがポイントです。

毎年171円×12か月=2,052円は必ず最低でも手数料がかかります。月々5,000円の掛け金だとすると、掛け金に対する手数料の割合は3.3%です。

これが仮に+αの部分が100円だったとしたら、掛金が5,000円/月だった場合、手数料の割合は5.4%となります。下手をすると、資産が目減りしていくことも考えられます。

うちたけ

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なので、手数料は重要なんですね。

iDeCo(イデコ)のデメリットについては以下の記事で詳しくまとめています。

iDeCo(イデコ)の口座開設はどの金融機関がいい?

iDeCo(イデコ)のメリット・デメリットについて把握して、さあiDeCo(イデコ)をはじめようと思ったら、次にぶつかる壁が金融機関選びです。

金融機関の選び方ポイント

うちたけ

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金融機関の選び方ですが、基本的には以下の3つがポイントになります

iDeCo(イデコ)金融機関の選び方ポイント

(1)手数料の安さ
(2)投資信託の信託報酬の低さ
(3)投資信託のラインナップ

また、(1)の手数料は上で検証したように、月々の手数料の171円+αのα部分が0円であることがポイントです。

おすすめの証券会社は?

うちたけ

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基本的にはネット証券が優位です

結論としては、マネックス証券かSBI証券、もしくは楽天証券がおすすめです。理由は以下の通りです。

マネックス証券、SBI証券、楽天証券がおすすめの理由

・手数料が安い(+αの部分が0円)、
・投資信託の信託報酬の低い
・投資信託のラインナップも充実

マネックス証券、SBI証券、楽天証券か?で言えば、好みもありますが、ややマネックス証券の方が優位、次点でSBI証券かな・・?と言ったところです。

うちたけ

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おすすめの金融機関については以下の記事でまとめています

うちたけ

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マネックス証券、SBI証券のメリットや特徴については以下の記事でまとめています

口座開設をする方法

どの証券会社も、基本的な流れは以下の通りとなっています。まず「資料請求」をするのが最初のステップです。

書類請求→必要書類を返送→手続き完了→掛金の引き落としがスタート

マネックス証券

加入手続きの流れから、「iDeCoの申込書請求」で資料請求ができます。

SBI証券

意外と簡単!?「5ステップ」の新規加入手続き方法から「今すぐ資料請求」で資料請求ができます。

楽天証券

申込書請求をする(無料)」から資料請求ができます。

iDeCo(イデコ)運用商品の選び方

うちたけ

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金融機関を選んだら、運用商品を選ばなければなりません

運用商品の選び方ですが、何の方針もないまま、ただやみくもに選ぶのは、はっきり言って無理があります。

iDeCo(イデコ)の運用商品のメインは投資信託になりますが、投資信託もいろいろな特徴を持った投資信託があります。ざっとその特徴で分けると、

株式型/債券型
国内型/先進国型/新興国型

といった具合です。国内×株式や国内×債券、先進国×株式・・・といった組み合わせなどがあり、これらを組み合わせたバランス型の投資信託もあります。

うちたけ

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もう全然わからないですよね。

ただし、重要なのは、運用商品をいきなり選び始めるのではなく、自分の中で「運用方針」を決めることです。

銘柄の組み方については以下の記事でまとめています。

iDeCo(イデコ)とは?まとめ

うちたけ

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だいぶ長くなりました。逆に言えば、それだけ考える必要がある制度であるとも言えます。

将来設計、年金のこと、ライフプランetc…

私自身、iDeCo(イデコ)に加入するときにそこまで考えたか?と言われると嘘にはなります。ただし、自分の将来のことを真剣に考えないといけない。と思ったのは事実です。

iDeCo(イデコ)に加入することでだんだんと見えてきたこともありますし、ライフプランを見直すきっかけにもなりました。

そういった意味ではiDeCo(イデコ)はただ単にお得かも?と思って加入するためのものだけではないのかもしれません。

ある意味、国から「自分で自分の将来のことを真剣に考えた方がいいですよ。」というメッセージだと受け止めておくことが重要です。

あなたも、これからの人生を見直すきっかけだと思って、イデコの検討をしてみてはいかがでしょうか?